2016.12.21

【鎌倉彫カフェ「倶利(ぐり)」】伝統文化が息づく鎌倉らしい、鎌倉彫の器でいただくランチ #鎌倉

■段葛を歩いて

鎌倉駅から鶴岡八幡宮に向かう、多くの人が歩く若宮大路の中央には、車道よりも一段高く盛り土された「段葛(だんかずら)」と呼ばれる歩道があります。
段葛は、源頼朝が、その妻・政子の安産を祈願して奉納した鶴岡八幡宮の正式な参道。
段葛の桜並木は、鎌倉の夜桜スポットとしても親しまれてきましたが、桜が老木になったため植え替え工事を実施。2016年の春には若木達が、初々しい花を咲かせました。

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02%e9%8e%8c%e5%80%89%e5%bd%ab%e4%bc%9a%e9%a4%a8%e5%a4%96%e8%a6%b3■鎌倉彫資料館

「鎌倉彫」とは、漆(うるし)を木地に塗る「漆器(しっき)」に分類される伝統工芸品で、最大の特徴は、その彫刻と漆の調和による美しさにあります。
鎌倉彫会館内にある「鎌倉彫資料館」には、室町時代から現代に至る作品が展示されています。
会館リニューアルにあたって、これまで1階にあった「資料館」を3階に移設。展示スペースをこれまでよりも広くするとともに、展示作品と解説も充実させました。
また、展示ケースも一新し、照明を大幅に改善したことで、「彫り」の陰影や漆の「塗り」のつややかさが、より一層際立つようになりました。

03%e9%8e%8c%e5%80%89%e5%bd%ab%e8%b3%87%e6%96%99%e9%a4%a8■鎌倉彫の器でいただくランチ

会館リニューアルの目玉とも言えるのが、1階に新規オープンした『鎌倉彫カフェ 倶利(ぐり)』。鎌倉彫の器で、精進料理や珈琲(コーヒー)なども味わうことができるということで、話題になっています。
鎌倉彫会館館長で、『倶利』の責任者でもある後藤尚子さんは、
「鎌倉彫は伝統工芸品ということで、使うのがもったいないと、しまい込んでしまう方が多いようです。鎌倉彫を実際に手に触れて使っていただく場を設けたいと思ったのが、このカフェを開いた、そもそもの目的です」
と話されます。また、伝統的な料理だけでなく、珈琲やハンバーグなども提供することについては、
「受け継いだものをしっかりと守りながらも、時代にあわせて進化させて行くのが、本当の意味での”伝統の継承”だと思いますので、現代の日常生活での鎌倉彫の使い方・可能性を積極的に提案していきたいと考えています」と話されます。

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書いてくれた人

森川孝郎

旅行コラムニスト、フォトグラファー。オールアバウト公式国内旅行ガイド。公益社団法人大磯町観光協会委員。京都・奈良・鎌倉など歴史ある街を中心に取材・撮影を行い、「楽しいだけではなく上質な旅の情報」をメディアにて発信
http://kamakuratrip.net/

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