2016.12.22

【鎌倉tsuu(つう)】静かな住宅地の中にたたずむ「蔵」をリノベーションしたカフェ #鎌倉

にぎやかな鎌倉も、一歩路地へ入れば……

 鎌倉の市街地を南北に貫くメインストリート若宮大路の東側に並行して走るのが小町大路。よく、駅近くの人気の商店街小町通りと間違われますが、これとは全く別の道です。

 大路といっても、車がようやくすれ違えるほどの幅しかないこの道沿いには、初秋の萩が美しい”萩寺”こと宝戒寺ほうかいじや、正月三が日に美しく着飾った福娘たちによって縁起物が販売される初えびすが催される本覚寺などの寺院がありますが、観光シーズン以外はとても静か。

 鎌倉というと、多くの観光客が訪れるにぎやかな街というイメージがあるかもしれませんが、観光エリアや大通り沿いを除けば、普段は比較的静かな住宅地が広がっています。%e5%88%9d%e3%81%88%e3%81%b3%e3%81%9909%e8%a8%98%e4%ba%8b

百年の蔵でゆったりコーヒータイムを

 小町大路を歩いていると、白い漆喰しっくいの壁が美しい、大きな蔵が建っているのが目に入ります。この蔵は、明治時代に秋田の宮大工さんが10年がかりで造った米蔵。現在は、喫茶&ギャラリー 鎌倉tsuuとして営業しています。
01tsuu%e5%a4%96%e8%a6%b3
 店名の『tsuu』は、オーナーの小沼多鶴子さんが、以前、演劇で演じた『鶴の恩返し』の主人公の女性、おつうさんへの思い入れから名付けたそうです。店内に一歩足を踏み入れると、白壁と木目を基調にリノベーションされた、洗練と温もりが調和する、見事な空間が広がっています。
02tsuu%e5%85%a5%e5%8f%a3 03tsuu%e5%ba%97%e5%86%85 『tsuu』は、現在、喫茶とランチを中心に営業。コーヒーは、サイフォン抽出にこだわった「氷温熟成珈琲」(ホット600円、アイス650円)を提供。豆はグァテマラ、マンダリン、ブラジルを用意しています。04%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%83%95%e3%82%a9%e3%83%b3%e3%81%a7%e6%b7%b9%e3%82%8c%e3%81%9f%e3%81%8a%e3%81%84%e3%81%97%e3%81%84%e3%82%b3%e3%83%bc%e3%83%92%e3%83%bc%e3%80%8c%e6%b0%b7%e6%b8%a9%e7%86%9f%e6%88%90
 また、ランチは野菜ソムリエが考案したレシピを元に、有機野菜やEM野菜(有用微生物群を活用した野菜。抗酸化作用が高いと言われている)をたっぷり使用したメニュー。定番の「tsuuオリジナルカレー」(セットで1,500円)のほか、小沼さんの出身地でもある秋田産の”もち豚”を使った「スペアリブフルーツ煮」(セットで1,900円)は雑誌でも紹介されるなど、とても好評のようです。
05tsuu%e3%82%aa%e3%83%aa%e3%82%b8%e3%83%8a%e3%83%ab%e3%82%ab%e3%83%ac%e3%83%bc

アートの発信拠点に!

 小沼さんの息子さんは、ジャズギタリストの小沼ようすけさん。小沼さん自身も音楽が好きで、息子さんのほか、様々なミュージシャンのライブを店内で行いますが、蔵は防音に優れているため、ライブを行う環境として、とても良いのだそうです。
 また、音楽のみならず、店内の客席の壁が、写真、絵画、書などのギャラリーとして使われることもあり、鎌倉のアート好きの中では、『tsuu』はとても身近な存在。小沼さんは、「今後は、もっとアートの発信や交流の場として、展示等を充実させていきたい」と話されます。
<百年の蔵 喫茶&ギャラリー 鎌倉tsuu(つう)>
住所: 神奈川県鎌倉市小町2-23-6
電話番号:0467-22-2592
営業時間: ランチタイム11:30~15:00 ディナーは要予約
定休日: 月曜日
公式サイト:http://tsuu-cafe.jugem.jp/

書いてくれた人

森川孝郎

旅行コラムニスト、フォトグラファー。オールアバウト公式国内旅行ガイド。公益社団法人大磯町観光協会委員。京都・奈良・鎌倉など歴史ある街を中心に取材・撮影を行い、「楽しいだけではなく上質な旅の情報」をメディアにて発信
http://kamakuratrip.net/

このエントリーをはてなブックマークに追加