2017.2.16

地元の人が愛する 釧路の熱々な郷土料理 #釧路

私がこの街に住んで驚いたのは、昭和レトロな洋食レストランが意外と多くて、それも独特な文化があることです。おそらく昔から釧路では、普段は家で焼き魚などの和食を食べる事が多いので、お出かけしたときは、美味しい洋食を食べたいという家庭も多かったのではないかと思われます。

昭和35年頃に一軒の洋食レストランが、冬の寒い釧路で、最後まで熱々の料理を食べてもらいたいとして、生まれたのが鉄板スパゲッティーだと聞いたことがありますが、実際、釧路ではスパゲッティーは鉄皿にのって出てくるのは一般的で、いわゆるイタリアンのパスタとは、別の料理として定着しています。

なので、どこのお店に行っても鉄板スパゲッティーはありまして、オーブンで焼かれた鉄皿の上にのって出てくるスパゲッティーは熱々で、それをフーフーと息を吹きかけ冷ましながら頬張る。老若男女関係なく、地元の人は本当に大好き。

今回は、そんな洋食レストランの中から、私がよく行くお店を3つ紹介したいと思います。

まずは、「レストラン 泉屋 本店」

こちらのお店は、スパカツ発祥のお店で、観光客にも有名なお店ですが、地元の人にも愛される大人気のお店です。

こちらが看板メニュー「スパカツ(ミートカツ)」です。

通常のミートソースの上に、トンカツがのって、それが熱々の鉄皿にのっているだけなのですが、鉄皿がもの凄く熱いので、ミートソースがバチバチと音を立てて撥ねながら出てきます。白い服を着ているとかなり危険な料理なので、出てくるとすぐにペーパーでガードして少し静かになるまで待ち、落ち着いたところでいただくのが食べ方です。

ミートソースにカツ?肉と肉?くどくないの?と思われがちですが、意外と相性が良くて癖になる美味しさなのです。 

こちらは「ミラノ風」

とても洋風な名前のメニューですが、香りは醤油で、生卵と刻み海苔がトッピングされています。こちらも地元の人には人気のメニューで、イメージとしては、和食の丼物をスパゲッティーで表現したような味です。日本人なら誰でも美味しいと感じる味だと思いますが、何故こんなに「純和風な味」のスパゲッティーの名前が、「ミラノ風」と言うのかは、地元の人に聞いても誰もわからない。釧路の七不思議の一つですが、他の六つは知りません。 

次は、「レストラン 山彦」

こちらも、比較的古くからやっている洋食レストランで、地元のお客さんが多い地域密着型のお店です。店内には大きなカウンター席と小上がり席が4つですが、いつもお昼時は混んでいることが多いので入れるのか確認してから伺った方がいいかもしれません。 

これは「カツミート」

お店によって呼び方も「ミートカツ」と呼んだり、「カツミート」と呼んだり様々なのですが、「スパカツ」くださいと言えば、どのお店でも基本的に通じます。

こちらのスパカツは、カツがガーリック風味のチキンカツで、ミートソースもスパイシーで、ちょっと辛みがあるのが特徴です。このピリっとした感じが、泉屋とは、また違う味わいでとても美味しいのです。 

これは「山彦風」

塩味でどちらかというと炒飯のご飯を麺にしたようなイメージのメニューです。個々のお店によって「○○風」というお店の名前が付くのが特徴です。この塩味スパゲッティーも地元の人は大好きで、途中からウスターソースをかけてソース焼きそばのように変化させて食べる人も多いです。塩野菜炒めスパゲッティーって珍しいと思いますが、釧路ではかなりポピュラーなメニューの一つです。

最後は、「レストラン イタリヤ軒」

こちらも地域密着の地元の人々が愛するお店です。私も20年くらい前はよく通いました。スパゲッティー以外のメニューも、美味しいので色々紹介したいのですが、今回は統一して同じ物を食べてみました。 

もう覚えましたね「スパカツ」です。

最初に紹介した「泉屋」よりも若干甘めのミートソースにトンカツがのっています。こちらもバチバチ撥ねて出てきます。熱いです。でも美味しいです。

色々と食べ比べますと、それぞれのスパゲッティーの堅さや量も様々ですし、味も当然違いますので、自分の好みのお店を探してみるのも面白いかもしれません。 

こちらは、「イタリヤ風」 

先ほど山彦で紹介した塩味のスパゲッティーです。 お店によって味付けも微妙に違いますね。これはこれで、また違った美味しさがあります。ちなみに、こちらは大盛りにしてみました。ラーメン屋さんや、蕎麦屋さんのように大盛りも出来るのが昔ながらの洋食屋さんのいいところです。気取らずにお腹いっぱいいただきましょう。

 

さて、釧路の郷土料理について勉強していただけたでしょうか?今回紹介した物以外にも、色々な種類の鉄板スパゲッティーがありますので、全種類制覇するのも楽しいですよね。

最後に、この鉄板スパゲッティーというのは、基本的に茹で置きしたスパゲッティーをフライパンで炒めるので、一般的なイタリアンパスタのアルデンテのような食感は、ありません。初めて釧路に住んだ人は、「なんだ!これは!パスタじゃないよ!」と驚く人もいらっしゃいます。また、熱々の鉄皿で出てくるスパゲッティーの下の方は、カリカリの硬焼きそばのようになりますが、それも楽しみの一つで、それが一番好きという地元の人も決して少なくありません。これが釧路の洋食文化の一つなのだと楽しんでくださいね。

書いてくれた人

もーりー

おいしい料理を食べるのも、作るのも大好きな週末主夫です。普段は、釧路や道東の情報や料理などをブログで書いています。

ブログ:http://mooooreeee.blog135.fc2.com/

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