2017.3.25

錦市場をぶらり、シャッターで甦る若冲 #四条烏丸

錦市場を知ったのは、
40年前の京都に移り住んで直ぐの事。
寺町角の輸入食品屋では安いワインが販売されていて
ドイツ産白ワインを求めて頻繁に通った事が・・・

錦市場の店舗も大きく様変わりしてしまい、
その輸入食品屋はもうないが、老舗の多くは健在だ。 

本日夕方時分、
何か美味しいモノはないかと錦市場を物色。
お目当ては漬物。美味しい新作が出てないかと?
結局収穫は無かったが、店舗のシャッターを見て驚いた。                

何と伊藤若冲の作品が描かれているではないか?
錦の井上と云えば、確か琵琶湖の川魚専門店? 

昨年の伊藤若冲生誕300年記念として、
10月の一か月間限定で「ナイトミュージアム」として、
午後710時にライトアップされていたらしい。 

今はライトアップはないが、
何か得をしたような気になり撮影モード突入() 

またこれは、巨大な精密画。
それまでの日本画では見られない構図と動物たち、
極め付きは9mm四方の升目描き技法。
これをシャッターの上に描くのに、
ペンキ屋さんも相当苦労したのでは() 

私共には全く関係ないが、
まだまだ続く真贋論争中の、
プライスコレクション「鳥獣花木図屏風」もこの様に! 

大國屋は相当昔から、
川魚やうなぎを取り扱う専門店。 

京都市美術館で観たものより、
迫力がある?

微妙な色目にも挑戦されて! 

鹿苑寺大書院の「松鶴図」も
乾海苔と椎茸の文字に妙にバランス良く収まって・・・ 

こちらの「葡萄図」は、
ずーと前から描かれていたかの様・・・ 

若冲は鶏を題材にした作品を多く残していが、
津乃弥の取り扱いを調べてみると、一夜干かれい、ぐじ、
若狭物を中心とした海産珍味でした()

こちらの商いは、おそらく青果商? 

奇才絵師・伊藤若冲はご存知のように、
錦市場の青物問屋「枡屋」の長男として生まれ、
40歳で弟に家督を譲って隠居、
以後四半世紀の間創作活動に没頭する。 

まさか若冲も、
自身の作品がシャッターに描かれるとは、
夢にも思わなかったはず。 

31歳の若さで亡くなった、
ストリートアートの先駆者キース・ヘリングも
さぞかし驚いている事だろう。 

それ以上にご本人は、
自分の絵が理解されるのは千年の時を待たねば?
と云ったと聞く。いずれにしろ没して200年程度で
日本中に名前が知れ渡り、誕生地・錦市場のシャッターで
まさしく錦を飾るとは、ゆめゆめ思わなかったであろう。

書いてくれた人

京一堂

二十歳過ぎに京都に移り住んで早40年。
酸いも甘いも噛み分けるまでに至らないが、
百花繚乱の京都、四季の寺院や庭園の風景等、
自分好みの諸々を織り交ぜて綴っております。

京都三昧、書き候
http://ameblo.jp/kyo-bonbon

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