2016.11.2

恵比寿生まれの恵比寿育ち。やっぱりこの街はやめられない!──加藤由唯さん #恵比寿

いつしか多くの人が集まる街に

 業界人や感度の高いクリエイターが集まる、東京でも屈指の“おしゃれで旬の街”。そんなイメージで広く認知され、住みたい街ランキングで常に上位をキープするのが恵比寿だ。

「本当に人が増えました。昔の恵比寿は “渋谷の隣駅”というだけで、こんなに栄えていなかったんですけどね。自動改札が導入されたのも、山手線の駅の中では遅かったほうじゃないかな……」と話す加藤由唯さんは、インスタグラムのフォロワーが6000人を超える人気スタイリスト。

 女性ファッション誌『Gina(ジーナ)』のメインスタイリストを務め、広告やアーティストのスタイリングなど、幅広いジャンルで活躍している。生まれも育ちも恵比寿という、生粋の恵比寿っ子の加藤さんは、かつてのこの街をこんな風に思い出す。

「私が子供の頃は、もうちょっとのんびりしていたというか、こぢんまりとした街でしたね」

 学校が終わると、近所に住む同級生たちと通称タコ公園(恵比寿東公園)へ。公園で昼間から屋台を出しているおでん屋のおじさんに「おでんちょうだい、ツケで!」と絡んでみたり、公園向かいの駄菓子屋さんに立ち寄ったり、渋谷川でヘビを追いかけたり、ちょっと足をのばして広尾の有栖川宮記念公園の滝に入ってびしょ濡れで帰ったり……。そんな、ちょっぴりやんちゃな子供時代をこの辺りで過ごしていたという。

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photos: Takuji Onda

「小学校、中学校時代の同級生は、恵比寿から出てほかの街で暮らしている人も多いです。恵比寿に残っている人は半分ぐらいかな」

 加藤さん自身は、実家を出たあと恵比寿でひとり暮らしを経験。その後、いったんは代々木上原に引っ越してみたが、「やっぱり便利だから」とこの街に戻ってきた。

「深夜でも飲食店が開いているのは、自分にとって大きなメリット。馴染みの店も多いし、最近は本当になんでもそろっているから、ふだん生活するうえで何も困ることがない街です」

話してくれた人

加藤由唯 かとうゆい

スタイリスト。母親が服飾の仕事をしていたため、幼少期よりファッションに興味を持つ。スタイリスト野口強氏に師事し、2008年に独立。「モード×セクシー」なコーディネートを得意とし、広告、ファション誌を中心に、多くのタレントやモデルの衣装、ブランドアドバイザーとしてのさまざまな分野に活動の場を広げている。

Instagram @yuikato

話を聞いてくれた人

佐々木裕子 ささきゆうこ

フリーランスエディター&ライター。主にビジュアル書籍や企業広報誌などを手がける。屋号「アトリエコチ」での編著に『団地リノベ暮らし』、また共著に『スチームパンク東方研究所』シリーズ、『食品サンプルのつくりかた』などがある。

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