2016.11.2

恵比寿生まれの恵比寿育ち。やっぱりこの街はやめられない!──加藤由唯さん #恵比寿

ヘルシーなお店に感謝!

 アトレ恵比寿西館がオープンし、東京都写真美術館もリニューアルオープン。洗練されたスポットが増え、夜は夜で恵比寿横丁などの飲み屋に若者たちが押し寄せる。最近の恵比寿の盛り上がりについて、地元民としての感想はどうなのだろう。

「以前に比べて、いろんなところから恵比寿に人が集まっているな、と思います。恵比寿ガーデンプレイスができた頃から、人が一気に多くなった印象はあります。でも、本当に変わったなと実感するのは、ここ5年ぐらい。恵比寿横丁もオープンした当初は行きましたけど、いまや観光スポットみたいな感じで、行きづらくなってしまいました」

 たしかに現在の恵比寿には、「遊べる街」、「出かける価値のある街」としての側面が強い。

「わざわざ恵比寿にご飯を食べにくる人が増えましたよね。昔からよく食べに行っていた飲食店も、最近ではお客さんがすっかり多くなってしまって、予約をしないと入れなくなっちゃって。もうちょっと落ち着いていた頃のほうが、居心地はよかったかなあ……」

 とはいえ、新しくオープンしたお店のチェックも欠かさない。スタイリストという職業柄、撮影が深夜に及ぶこともあり、生活はどうしても不規則になりがち。だから、ヘルシーなお店にはとくに注目しているという。

「スタジオ撮影が続くと、炭水化物中心の食事になることが多く、突然、野菜が食べたい! って体が欲するんです。そんなときに利用するのが、Cosme Kitchen Adaptation(コスメキッチン アダプテーション)や、クリスプ・サラダワークスのサラダ。もちろん自炊もしますが、疲れているときは、手っ取り早く野菜がとれるので重宝しています。マルゴデリ恵比寿のフレッシュジュースも、サプリ感覚で飲んでいますね。最近、健康を意識するようになったので、こういう店が近くにあるのはありがたいです」

地元民が教える、恵比寿の穴場

 人混みが苦手で、ゆっくりできるお店が好み。そんな加藤さんに恵比寿の穴場のお店を聞いてみた。

「夜に来ることが多いのは、ロジェ カフェです」

 恵比寿駅の東口方面にある、恵比寿横丁裏のレトロな雑居ビル2階。看板を出していないので、知らないとなかなか見つけにくい、隠れ家的なカフェだ。

「わかりにくい場所というのがいいんです。夜だとお酒も出ますが、コーヒーを飲むだけとか、そんな利用でも大丈夫。この路地周辺にはお店がたくさんあります。友達を連れてちょこちょこと来るエリアですね」

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ロジェ カフェへ向かう階段で

 もうひとつ、加藤さんがよく行く店が3階建ての一軒家カフェレストランRue Favart(リュファヴァー)。壁や天井に描かれた大胆なアートが目を引く、ヨーロピアンテイストのお店だ。

「一軒家で、本当にゆっくりくつろげる雰囲気。落ち着いていて好きですね。そのカフェのある恵比寿ガーデンプレイス周辺は、もともと実家のあったあたりなので、なつかしいです。住宅街もあって、西口より静かで生活しやすい場所だと思います」

 恵比寿駅から代官山方面へと向かう駒沢通り沿いには、お気に入りの家具屋がある。

Asplund(アスプルンド)という家具屋さんにしょっちゅう行っては、家具を物色しています。個性的な家具が充実しているんです」

 数年前までブルックリンスタイル(レンガの壁やアイアン素材、ヴィンテージ家具などをミックスしたスタイル)に凝っていたが、その後の大流行ぶりを見てトーンダウンし、いまはシンプルでモダンなインテリアに回帰中だとか。

「恵比寿駅から、線路にほど近い坂道を上っていく途中にあるP.F.S.パーツセンターもお気に入りです。家具屋のPACIFIC FURNITURE SERVICE(パシフィック・ファニチャー・サービス)の姉妹店ですが、私はパーツセンターのほうが好き。生活雑貨やインダストリアル系のパーツがそろっていて、何かいいパーツはないかと、時々のぞいています。あとは、鎗ヶ崎の交差点にあるOdette(オデット)というフラワーショップもおすすめ。ギャラリーのようなお店で、インテリアに映える花や植物が探せます」

話してくれた人

加藤由唯 かとうゆい

スタイリスト。母親が服飾の仕事をしていたため、幼少期よりファッションに興味を持つ。スタイリスト野口強氏に師事し、2008年に独立。「モード×セクシー」なコーディネートを得意とし、広告、ファション誌を中心に、多くのタレントやモデルの衣装、ブランドアドバイザーとしてのさまざまな分野に活動の場を広げている。

Instagram @yuikato

話を聞いてくれた人

佐々木裕子 ささきゆうこ

フリーランスエディター&ライター。主にビジュアル書籍や企業広報誌などを手がける。屋号「アトリエコチ」での編著に『団地リノベ暮らし』、また共著に『スチームパンク東方研究所』シリーズ、『食品サンプルのつくりかた』などがある。