2016.11.28

知ってほしい! じつはとっても住みやすいこの街の魅力──林由佳さん #大森

家族のようなつながりを感じられる街

 駅の西側、東側ともに昔ながらの商店街が伸びていて、にぎわいを見せる大森。飲食店から雑貨店まで、小規模な個人店も数多くある。

「お店をやっているとネットワークが広がりやすいですね。ほかのお店に勤めている方と知り合いになると、お互いの店を行き来したりします。たとえば、たか濱という居酒屋さん。駅の近くにあって、雰囲気のある個室もあり、人を連れて行きやすいお店です。ここの店員さんがウチに食べにきてくれることもあるし、私たちもイベントや飲み会なんかでここをよく利用します。お料理はどれもおいしく、いろんなシーンで使えるお店ですね。ほかには、SUNRIZEもオススメです。いつもワイワイと賑やかな雰囲気で、カラオケやダーツもあり、騒ぎたいときには持ってこいのお店です」

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個人店やチェーン店が軒を連ねる大森銀座商店街ミルパ

 駅周辺にスーパーが多いのも大森の特徴だ。林さんは、仕事が終わると、自宅近くではなく大森駅周辺のスーパーで買い物を済ませていくという。

「夜遅くまで営業していて便利なので、西友イトーヨーカドーによく行きます。東急は大森駅の駅ビル地下にあるので、通勤帰りに立ち寄りやすいですね。オオゼキは特売日がお買い得で、MEGAドン・キホーテは野菜が安い! 街の人たちも、けっこう使いわけているみたいです」

 ユニークなのが、西友の5階だ。ここに、1984年に日本初のシネコンとしてオープンした映画館、キネカ大森がある。小さいながらも3つのシアターを擁し、コアな映画ファンが満足する単館系作品から話題のメジャー作品までを上映している。30年以上愛されている、大森の文化拠点のひとつだ。

「ここで、たまたま友人で俳優のカトウシンスケさんが主演する映画が上映されることになり、観に行ったんです。『西友の上にこんな素敵な場所があるんだ!』ってびっくりしましたね。いまでは大好きな場所です。その後、カトウさんを介して、映画館のイベントでおにぎりのデリバリーをさせていただくことにもなり、つながりができました」

 大森に来てから、こうした「街とのつながり」を強く実感するようになったという林さん。

「結局、人がつないでくれているんですよね。知り合った人が、お店を教えてくれたり、紹介してくれたりする。ウチの店も、人が人を呼んで広めてもらっているので、とても助かっています。『ここのおにぎり、おいしいって聞いたよ』と、口コミで来ていただいたお客さんも多くいます。街の人たちには、家族のようなつながりを感じます。でも逆に、よいものを提供しないとこの街では生き残れないだろうな、という身の引き締まる思いもあります」

話してくれた人

林由佳 はやしゆか

東京都生まれ。10代半ばまで代々木公園近くで育ち、その後、南千束へ。中学生のころ、原宿でスカウトされ、芸能事務所に所属。2003年のミス・ユニバース・ジャパンでは一般投票で1位を獲得した。20代は劇団に入り、舞台女優として活動していた。結婚、2度の出産を経て、2015年より東京にぎりめし米専代表取締役を務める。

話を聞いてくれた人

佐々木裕子 ささきゆうこ

フリーランスエディター&ライター。主にビジュアル書籍や企業広報誌などを手がける。屋号「アトリエコチ」での編著に『団地リノベ暮らし』、また共著に『スチームパンク東方研究所』シリーズ、『食品サンプルのつくりかた』などがある。