2016.11.30

夢をかなえるための拠点。食の知識と人のつながりを豊かに──大見紗南江さん #南麻布

おいしい料理、人との出会いが育む夢

 こうして大見さんは、東京で最先端の“食”を学ぶという目的に最適な拠点を見つけた。いまは仕事をしながら、気になるお店で食べ歩く日々を送り、近所でもお気に入りが増えてきた。

「ランチでよく行くのは白金高輪近くのハンバーガー店、バーガーマニア。リーズナブルでおしゃれだから女性ひとりでも入りやすいですよ。夜はスペイン料理と和食の要素を取り入れたフレンチレストラン、ルエ・ヴェル・ロールがおすすめです。それから、最近はおいしいお肉が食べられるところを巡っています。特に感動したのが今福のすき焼き。私の人生で一番おいしいすき焼きでした」

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恵比寿でも人気のバーガーマニアはこちらが1号店

 敷居の高いレストランが多そうなイメージの麻布エリアだが、実際は高級店からリーズナブルなお店まで幅広く、予算にあわせて選べるのも魅力のようだ。

「地元から友だちが遊びに来ることも多いんですが、そんな時は、相手の食べたいものや予算を聞いて、それに合ったお店に案内します。『どのお店に行こう……』と考えるのも、今はすごく楽しいです」

 またお店を訪ねたことをきっかけに、店員さんや常連さんとのつながりができるのも大見さんにとっては大きな収穫となる。とくにお店の人との会話のきっかけになってくれるのが、大ファンでいつも持ち歩いているというアンジャッシュ渡部さんのグルメ本だ。「これを見て来ました」という会話から話が弾み、そこから親しくなった人も多い。

「おいしいお店で出会う人は、とにかく食に関する情報が豊富で、お話しするだけでもすごく勉強になります。お店の情報を教えてもらえるのはもちろん、そこでの出会いが仕事につながることもあります。最近よくお世話になっているのは麻布十番にも支店がある焼き鳥屋さん、中目黒いぐちの店主3号の鳥海さん。串揚げ料理の新店舗、中目黒いぐち 上ルに誘っていただいたり、いろいろ教えてもらうことが多くて、本当に感謝しています」

 この街でたくさんのおいしいものやすてきな人と出会うなかで、将来の夢も少しずつ変わってきたようだ。

「今は自分でオーナーになるよりも、いろいろなお店にかかわってメニューを考えたり、お店をプロデュースするような仕事をしたいと思っています。地元の福岡でそういうことができたらうれしいですね」

話してくれた人

大見紗南江 おおみさなえ

福岡県出身。フリーランスのフードアナリストとしてメーカーの商品開発や食のウェブサイトの制作などに携わる。東京での食べ歩きの成果は今後、SNSなどを使って発信する予定だ。

Twitter @sanae51752134
Instagram sanae003

話を聞いてくれた人

石橋夏江 いしばしなつえ

編集プロダクションverb所属。女性誌で料理、インテリアなど生活周りの記事を担当するほか、旅行、恋愛、仕事といったテーマの記事を雑誌やウェブサイトで執筆する。街歩き好きなのに方向音痴なため、プライベートでも取材でも間違いなく迷子になるのが悩み。

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