2016.12.12

INTERVIEW

“いい人の多い街”で地元の人々から愛されるサロンになりたい──坂田 彰さん #代々木上原エリア

 代々木上原とは不思議な街だ。渋谷から歩ける距離でありながら、近くには代々木公園もあり、街に流れる空気はゆったりとしている。朝には足早に駅に向かう会社員や学生たちがいる一方、ほうきを片手に通りを掃除している地元の人やショップ店員の姿も見られ、暮らしを営む人々の息づかいが聞こえるようだ。ヘアスタイリスト歴19年の坂田彰さんは、4年前にこの街でヘアサロン「DEARL」をオープンした。

「もともとは表参道のサロンで働いていました。独立を考えたとき、最初は、二子玉川で物件を探していたんです。でも、1年ぐらい探したのに結局いい物件が出てこなくて。そのうちに、知り合いがたまたまこの街でバーを始めて、ちょくちょく顔を出しているうちに、代々木上原っていい街だなと思うようになりました。その頃はちょうど二子玉川で物件が出てこないことに焦っていた時期でもあったので、なんとなく軽い気持ちで探し始めたら、すぐに今の物件が見つかったんです。それで予定を変更し、代々木上原にサロンを開くことにしました」

 話しているうちに当時のことを思い出したのか、坂田さんは「正直、何のリサーチもなく来ちゃったところがあります」と笑う。

「それまで、この街との接点といえば、専門学校で卒業後の就職先を探す際に、先生からこのあたりにあるサロンを勧められて行ったことくらい。もう20年も前の話です。そのときはピンと来なくて、別の街のサロンに就職することにしたんですけどね。それが今、こうして自分のサロンを開いているなんて、縁があったんだなと思います」

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photos: MIKA

多くの人に共通する「この街が好き!」

 そうして代々木上原にサロンを開いて4年。この街に対する坂田さんの印象はずいぶんと変わった。

「すごくいい街だと思います。とにかく“人”がいいんですよ。ここに住んでいる人って、みなさん『代々木上原が好き』という方が多くて、『引っ越して住み始めたら、もう離れられない』なんて声もたくさん聞きます。そういう、この街が好き! っていうかんじが、街の雰囲気をよくしているのかなと思いますね。それから、地元の方に『よくこの街にいらしてくれたわね』と言ってくださる人が多いのも、代々木上原に来てよかったなと思う理由です。新しいお店に対して、とてもウェルカムというか。うちに来るお客さまもよく新しくオープンするお店の話をされていますし、オープンしたら必ず一回は行ってみるというスタンスで。そのあとはけっこう手厳しい面もあるとは思うんですけど、来るものを寛容に迎えてくれる印象があって、それが居心地のよさにつながっているような気がします」

話してくれた人

坂田彰 さかた あきら

都内のサロンに14年間勤務したのち、2012年に独立。代々木上原でヘアとネイルを同時にできるサロン「DEARL」をオープンする。一人ひとりに丁寧に向き合い、その人に合ったデザインを提供することを心がけている。

www.dearl.jp

話を聞いてくれた人

片貝久美子 かたがいくみこ

編集プロダクション勤務を経て、フリーランスのライター&エディターとして独立。現在はミュージシャンや俳優、タレントなどエンタメ系のインタビューを中心に、雑誌、書籍、ウェブサイトでのライティングを手がけている。

Room Album

代々木上原のルームアルバム

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