2016.12.23

アクセスの良さと人情と。独立するならここしかなかった──上澤知広さん #蒲田

 JR京浜東北線、東急池上線および多摩川線のほか、徒歩10分ほどの距離には京急本線・京急空港線も通っている蒲田エリア。昨今は羽田空港(東京国際空港)のリニューアル工事や国際線ターミナルの拡張も行われ、国内外へのアクセスが抜群によくなったことでも注目を集めている。

 この街でヘアサロン『シエスタを営む上澤知広さんは、蒲田で生まれ育った。美容師の専門学校を卒業した後、就職を機に10数年ほどここを離れたが、独立する場所は「蒲田しかない」と、約5年半前に戻ってきた。

「ほかの街で独立しようとは考えていませんでした。願望としてだったら、僕はサーフィンをするので海に近い湘南や鎌倉、そうじゃなければハワイとかオーストラリアに住むのもいいかなと思ったことはありましたけどね。僕のなかでは蒲田、湘南・鎌倉、ハワイ・オーストラリアが同等だったんです(笑)。そこから蒲田を選んだ理由は、やっぱり地元だから。昔からの仲間がみんな住んでいますからね。一時期離れていたときも、わざわざ蒲田に来て飲んでいたほど。帰ってきたら絶対にみんないるので、すごく落ち着くんです」

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photos: MIKA

電車も車も飛行機も。アクセスの拠点となる街

 幼い頃から当たり前に慣れ親しんでいるため、上澤さんにとって蒲田は無条件に愛すべき場所だ。またサロンに来るお客さんを通して、この街が人々を惹きつけてやまない理由も明らかになってきた。

「魅力として一番多く聞くのは、やっぱり交通の便がいいということですよね。東京方面にも横浜方面にも行きやすいし、地方から来ている方にとっては羽田が近いこともポイントみたいです。日本各地へのアクセスの拠点になるので、うちに来るお客さまのなかにも、単身赴任で東京に来て、この街でひとり暮らしをしている方も結構いらっしゃいます。しかもその方たちが言うには、立ち飲み屋での単身赴任の人同士のコミュニティーというのがあるらしいんですよ。仕事帰りにふらりと立ち寄った先で、たまたま隣で飲んでいる人と話したら相手も同じ単身赴任の人で、そのまま仲良くなった、みたいな(笑)。そういう出会いがたくさんあるらしく、あまり寂しさを感じないと言っていましたね」

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こぢんまりとした飲み屋が密集するバーボンロード

話してくれた人

上澤知広 うえさわちひろ

1982年生まれ。10年勤めた横浜の美容室では副店長を経験。その後、2012年に30歳になったことを機に独立し、出身地・蒲田に『シエスタ』をオープンした。現在は妻とふたりの子ども、愛犬とともに蒲田で暮らしている。

話を聞いてくれた人

片貝久美子 かたがいくみこ

編集プロダクション勤務を経て、フリーランスのライター&エディターとして独立。現在はミュージシャンや俳優、タレントなどエンタメ系のインタビューを中心に、雑誌、書籍、ウェブサイトでのライティングを手がけている。

Room Album

蒲田のルームアルバム

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