2017.1.9

変わり続けるエネルギッシュな街。いつかは子どもとも一緒に──橋本有司さん ♯豊洲

 お台場と並んで湾岸エリアの顔ともなっている街、豊洲。観光的な要素が強いお台場とは異なり、豊洲は高層オフィスビルやタワーマンション、大型商業施設、学校や病院があり、ここで生活する人をイメージして整えられた機能的な街という印象を受ける。さらに、話題の新市場や隣の晴海・有明で進む2020年東京オリンピックの関連施設建設など、今後も注目のエリアだ。

20161215-dsc_2375

photos: Obe Yasushi

 橋本有司さんは現在、そんな豊洲と地元の群馬県高崎市を行き来しながら、コーヒー豆を販売するウェブショップのオープンを準備している。これまでも「柿田川珈琲」として知り合いを中心に販売をしていたこだわりのコーヒーを、もっとたくさんの人に楽しんでほしいとインターネットでの展開を決めた。

「だいたい2年くらい前から、地元と東京を行き来する生活です。今はオープン準備が佳境ということもあって、ほとんど毎週2~3日は東京に来ていますね。『ウェブショップだったら高崎にいてもできるでしょ』と言われるんですけど、仕事の打ち合わせなど、人と会う必要があるときは、東京に出てきた方がスムーズなんです

留学中に気づいたコーヒーのすばらしさ

 コーヒー店を営む祖父、そしてコーヒーを扱う会社に勤める父と、コーヒーにたずさわる人に囲まれて育った橋本さん。それでも、あまりに身近すぎて10代の頃は仕事にするという考えすら思い浮かばなかった。それを変えたのは、大学卒業後に留学したアメリカでの生活だった。

「留学当初は英語もあまり話せないし、学業の忙しさや慣れない海外生活の大変さもあってせっぱ詰まってしまって……。一時期、気持ち的にどんどん追い込まれていって、本当に余裕のない状態だったんです。そんな時に父が送ってくれたコーヒー豆でいれたコーヒーを飲んだらすごくホッとして。こうやって家でコーヒーを飲みながらリラックスすることも大事なんだって感じたんです。その時にあらためて本当のコーヒーの魅力に気づきました」

20161215-dsc_2209

豊洲の湾岸エリアを眺める橋本さん

 帰国後、一度は就職したが、どうしてもコーヒーに関わる仕事がしたいと起業を決意する

「カフェや喫茶店でコーヒーを飲むのも好きですが、僕の中では家や職場でコーヒーを飲んでリラックスするという感覚が強いんです。だからひとりでも多くの人に、リラックスできる最高の1杯を届けたい。豆の販売にこだわりがあるのは、祖父や父の影響はもちろん、そういった自分の体験があるからなんでしょうね」

話してくれた人

橋本有司 はしもとゆうじ

群馬県高崎市出身。大学卒業後、アメリカ留学を経て就職。その後、コーヒーに関わる仕事がしたいと一念発起し、28歳で起業を決意。独学でコーヒーに関する知識や技術を身に付けながら、「柿田川珈琲」としてコーヒー豆の販売を開始する。現在はウェブショップのオープンに向けて準備中。

ブログ:http://ameblo.jp/mensfashionjournal/

Facebook:https://www.facebook.com/378215822387549/

話を聞いてくれた人

石橋夏江 いしばしなつえ

編集プロダクションverb所属。女性誌で料理、インテリアなど生活周りの記事を担当するほか、旅行、恋愛、仕事といったテーマの記事を雑誌やウェブサイトで執筆する。街歩き好きなのに方向音痴なため、プライベートでも取材でも間違いなく迷子になるのが悩み。

このエントリーをはてなブックマークに追加