2017.2.16

新しくて便利なだけじゃない! 地域のつながりも魅力の運河の街──榎本あゆみさん #芝浦

アクセス&ロケーションが抜群

 榎本さんが引っ越してくる前に芝浦に対して抱いていたイメージは「タワーマンションの街」。それは当時、流れていた芝浦アイランドのCMの影響だった。

「でも実際、うちはタワーマンションじゃなかったんですけどね(笑)。住んでみて思ったのは、とにかくどこに行くのも便利だということ。山手線が走っているのってこんなに便利なんですね~。隣が品川、逆方向に3駅行けば有楽町。銀座や丸の内エリアに買い物に行くのもすぐですし。食事会や勉強会で行く機会が多い六本木や赤坂、白金あたりなら終電を逃してしまっても、気軽にタクシーで帰ってこられるのがうれしいです。ゆりかもめを使えば、汐留やお台場などにも1本で行けます」

芝浦エリアを運行する東京モノレール。ゆりかもめは芝浦ふ頭駅から乗る

 そんなアクセスの良さとあわせて、榎本さんがこの街の自慢と話すのが景色の美しさ。

「東京タワーとレインボーブリッジという港区を代表する2大観光スポットが両方見えるのは芝浦だけじゃないでしょうか。札の辻橋は東京タワーが足元からきれいに見えると有名なスポットで、わざわざ撮影に訪れる人も多いです。夜のレインボーブリッジを見ながら運河沿いを散歩するのもおすすめ。歩きやすく整備されているので、犬の散歩やランニング、デートコースにも最適ですよ」

 あわせて、駅の近くに港区の施設としては最大規模の港パーク芝浦があるのもこの街が住みやすい理由のひとつなんだとか。

 「区の支所のほか、スポーツセンターやホールなどがあり、さまざま公演が行われたり、体を動かしたいときにお得に利用できるのがいいです」

 2020年には山手線の品川と田町の間に新駅ができる。また田町駅前には新たに、高層のオフィスビル、ホテル、マンションの建設や、芝浦商店会に入る飲食店が入居する商店会棟などが次々に完成する予定だ。周辺エリアとあわせて「ますます便利になりそう」と、榎本さんもさらなるこの街の進化に期待を膨らませている。

昔ながらの町会がつくる人と人とのつながり

 このように整備されたまちづくりが行われ、タワーマンションが立ち並ぶ都会的なエリアでありながら、住んでみると昔ながらの地域活動が盛んなことに驚いたという。

「うちの場合は芝浦3・4丁目町会という、日本でも有数の人口の多い自治会。その活動が何というか、街のイメージとは違ってとてもアナログで(笑)。月に2回はみんなで夜のパトロールをするんです。拍子木を打ちながら『火の用心』と声をかけたり、塾帰りの子どもたちや会社帰りのサラリーマンと『お帰りなさい』『ただいま』とあいさつを交わしたりします。ほかにも無灯火の自転車や歩きスマホを注意するなど、街の安全をみんなで守ろうという意識がとても高いですね」

芝浦運河の穏やかな流れ

 そんな町会の団結がよりいっそう高まるのが、毎年9月に行われる「芝浦運河まつり」。田町駅東口からすぐの新芝橋付近をメイン会場にさまざまな催しが行われる。

「なかでも盛り上がるのが運河にゴムボートを浮かべて行う、自治会対抗レース。町会内や町会同士の絆が深まるのはもちろん、見に来てくれるタワーマンションのファミリー層との交流の場にもなっています。こういったイベントをもっと増やして、新旧の住民の融合をもっと強めていきたいというのが、課題のひとつですね」

話してくれた人

榎本あゆみ えのもとあゆみ

東京都出身。聖心女子大学卒業後、2006年に経済産業省が後援する起業家支援機構・DREAM GATEに入社。2010年に独立し、ウエディングドレスの販売・レンタル事業会社を設立。2012年には事業拡大のため上海に渡り、不動産仲介会社を立ち上げる。2014年に帰国し、港区での地域活動を開始。2015年に地方統一選挙に出馬し、当選。現在は港区議会議員と活動する一方で、保育園と一時保育のマッチングサイトの運営も行っている。http://enoayu.com/

話を聞いてくれた人

石橋夏江 いしばしなつえ

編集プロダクションverb所属。女性誌で料理、インテリアなど生活周りの記事を担当するほか、旅行、恋愛、仕事といったテーマの記事を雑誌やウェブサイトで執筆する。街歩き好きなのに方向音痴なため、プライベートでも取材でも間違いなく迷子になるのが悩み。