2017.2.28

心に余裕を与えてくれる都心の一角──マックスウェル・パワーズさん #代々木

 アメリカ人の父、日本人の母を持つマックスウェル・パワーズさんは現在、日本で日米両語ナレーションや声優、MCなど幅広いジャンルで活躍している。19歳の時に交換留学生として来日して以来、東京で暮らしている。初めて暮らしたのは、世田谷区にあった大学の留学生用の寮。そこから中野、新大久保と移り、代々木に住み始めてからは6年が経つ。

「昔からとにかく新宿が好きだったんです。なので、当時はなるべく都心に近い場所に住みたいと思って中野にしたんですよね。家賃3万円の4畳半風呂なしアパートで(笑)。エアコンもないし、お湯も出ないようなところだったんですけど、そこに3年半住んでいました。その後、新宿でバーテンのアルバイトをするようになってからは、もっと近くに住みたいと思って新大久保に引っ越しました。そのうちにナレーションの仕事で渋谷とかに行く機会が多くなり、そろそろ引っ越しを……と考え始めたときに、山手線でよく通る代々木が気になって。それが、この街に暮らすきっかけでした」

 気になる街から住みたい街に変わる決め手は、ちょっとしたニアミスだったという。

photos: Raihei Okada

「あるとき、友だちと代々木公園に行こうとして、普通に代々木で下りちゃったんですよ。でも、改札を出ても公園がない。『代々木』のになんで公園がないの!? って(笑)。そのときに駅の周りや路地裏を歩いてみて、なんかいいかんじの街だなあ、と思ったんですよね。新宿からも歩けるくらい近いのに落ち着いているし、そのわりにお店がたくさんあるし。代々木公園に行くつもりで下りたのに、すっかり気に入っちゃいました」

ベランダからの景色が決め手に

 現在の住まいはJR代々木駅から徒歩8分、小田急線参宮橋駅から徒歩分の場所にあるマンションの上階。周囲に高い建物がないため、窓からは新宿の摩天楼と明治神宮の森を見渡すことができる。

「この景色が気に入って借りることにしたんです。東京のド真ん中に住んでいるかんじがするし、それでいて自然もたっぷりで。明治神宮はうちからも歩いてすぐなので、疲れたなってときにはよく散歩しに行きます。さっき、代々木公園に行こうとして間違えて代々木で下りてしまったと話しましたけど、いまでは代々木から明治神宮を通って代々木公園まで行くのが、お気に入りのコース。とくに北門から本殿に向かう道は木々に覆われていて、都心とは思えない静けさに癒されます。また、春から夏にかけての代々木公園は毎週末、異なる国のフェスをやっているので、友だちとよく遊びに行ったりしますね」

明治神宮や代々木公園、新宿御苑など、代々木周辺には緑が多い

話してくれた人

マックスウェル・パワーズ

アメリカ・カリフォルニア州出身。文部科学省の交換留学生として来日。現在は、ネイティブの英語と独学で学んだ日本語、そして印象的な深い声を活かし、ナレーター、MC、声優など幅広い分野で活躍している。

公式サイト:max-power-ltd.com

話を聞いてくれた人

片貝久美子 かたがいくみこ

編集プロダクション勤務を経て、フリーランスのライター&エディターとして独立。現在はミュージシャンや俳優、タレントなどエンタメ系のインタビューを中心に、雑誌、書籍、ウェブサイトでのライティングを手がけている。

このエントリーをはてなブックマークに追加